残り40年どう生きる?「ワーママはるのライフシフト習慣術」

 

本のそでから

変化が激しい時代、

社会の荒波で溺れぬように、

ワーママ的泳ぎ方を

徹底解説します。

対象はこんな人

人生戦略に迷っているけど、

どこから手をつけたらよいかわからない人

目次

第1章「仕事」の習慣

第2章「人間関係」の習慣

第3章「子育て」の習慣

第4章「お金」の習慣

第5章「学び」の習慣

感想

私は現時点では40代の会社員です。

定年まで無事に勤められればいいですが、

来年には会社が無くなっているかもしれない。

数か月後にプロジェクト終了でクビを言い渡されるかもしれない。

おくすり業界といえど、昨今はかなり不安定であり

上記のような内容が他人事でなくなっている*1のを肌で感じています。

 

そのような環境で、子どもをもつ親として、妻として、

そして薬剤師免許をもって働く社会人として、

人生80年と考えて残りの約40年間、どのような人生戦略をとればよいのか。

親の私も、妻の私も、社会人の私もどれも大切にしながら、

人生のハンドルを自分で握るにはどうしたらよいのか。

そんなことを考えながら読みました。

 

この本では5つの章に分けて、著者の言葉を借りれば

「『自分の人生』を主体的に過ごす『知恵』として使える習慣」が記載されています。

それぞれの章で、私の印象に強く残った箇所を紹介していきたいと思います。

第1章「仕事」の習慣

仕事は「ライフワーク」と「ライスワーク」に分けられる

「ライフワーク」と「ライスワーク」の交差点を探すキャリア形成に意識を持っていく

 

「ライフワーク」とは「自分の好きなこと、やりたいこと、楽しいこと」で構成された仕事。

「ライスワーク」は「お金を稼ぐため」の仕事。

今まで、仕事のことをこういう観点で見たことはありませんでした。

ライフだけでは生活はできないけれど、

ライフとライスがうまく組み合わせられるようなワークであれば続けられるというのは腑に落ちました。

 

第2章「人間関係」の習慣

夫婦仲を良くするためのコツは可処分時間の公平性である

可処分時間とは自由時間のこと。

言うまでもなく、子どもと過ごしている時間は可処分時間ではない。

だって1人の自由な時間ではないから。

私がこれだ!と思ったのは、「可処分時間には残業も含まれる」こと。

私は保育園のお迎えに間に合わせないといけないから、

残業もできず周りに頭を下げながら泣く泣く退勤してるのに、

夫はその点で泣くことはないよね?と不満を持っていました。

もちろん夫だって、できるだけ残業しないようにしてくれているのは知っています。

ただ、残業という選択肢がそもそもあるのかないのか。

この点のすり合わせが、我が家には欠けていました。

 

第3章「子育て」の習慣

いつの間にか子どもの「召使い」のような関係性を無意識に選択した親になってしまう

仕事では、言われたことをやるだけじゃダメですよね。

相手の意向を言われずとも読み取って、不測の事態に備えて、

場合によっては同僚のフォローまで先回りして考えている。

それはあくまで職場で求められる動き方であって、

子育てでそれをしたら依存関係を作ってしまう。

まずい、私まさに召使いのような関係性になっています。

まだ間に合うだろうか。

 

第4章「お金」の習慣

「共働きの継続」は、夫婦がお互いのやりたいことの「応援手段」になる

共働きはお互いに何かあったときのリスクヘッジになる、という観点は持っていたのですが、

「やりたいことの応援手段」という意識はありませんでした。

リスクヘッジも大切だけど、応援手段と考えるとより前向きにとらえられそうです。

 

第5章「学び」の習慣

学ぶために必要な3つの条件

①健康状態が安定している

②自発的に学びたい気力が湧く

③時間が確保できる

 

育休中にスキルアップなんて無理!と思ったのは、

この3つの条件が満たされてないからですね。

子どもが大きくなって条件が満たされつつある今、

「学び」のチャンスだなと考えています。

 

以上、各章からそれぞれ最も印象に残った箇所を抜き出しました。

人生80年と考えると半分が過ぎたところで、

これからの人生をどうやってドライブしていくかをじっくり考えるきっかけになった、

重要な本だったと思います。

自分のハンドルは自分で握る!(byブンブンジャー)

具体的に行動に起こせたら、またこの場でもご報告したいなと考えています。

 

著者の尾石晴さんのVoicy「学びの引き出しはるラジオ」もおもしろいのでおすすめ。

尾石晴 / ポスパム「学びの引き出しはるラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム

*1:各社人員削減してるし…外資は撤退するし…