本の紹介
あのイケ好かないエリート刑事が俺の弟(義理)に!?
母の電撃再婚で、異例のコンビ爆誕!
うだつの上がらぬ探偵が義弟に負けじと横浜を駆ける、
ドタバタハード(?)ボイルドミステリ!
私立探偵桂木圭一は、助手の黛真琴を引き連れて迷い猫捜しの真っ最中、スカした刑事に職務質問されて気分を害す。翌日、知らぬ間に再婚していた母の新居を訪ねると、そこは県警本部長様が住まう大豪邸。新たな義理の弟として紹介されたのは、昨夜の刑事一之瀬脩だった! しがない探偵とインテリ刑事、やたらと現場で鉢合わせる義兄弟コンビが、反目しながら難事件に挑む!?
伊勢佐木町探偵ブルース 東川篤哉(著/文) - 祥伝社 | 版元ドットコム
こんな人におすすめ
バディものが大好物の人
横浜にゆかりのある人
この本の推しポイント
主人公(名探偵)を中心にバディが2組出てくるんです。
主人公×おバカな助手、主人公×エリート刑事。
2組出てくることでそれぞれが薄まった気はしますが、ほどよい塩梅とも言える。
横浜の臨海部の地名がバンバン出てくるので、
横浜にゆかりのある人は楽しく読めます。
雑記
私が読んだのはハードカバーだったので、
ラノベ全開の文庫本の表紙に正直困惑しています。
中身は短編4本、さらっと読めるミステリーです。
がっつり推理というよりは行き当たりばったり系。
なぜこの本をあえてこのブログで取り上げるかというと。
第4話の「酷暑の証明」という章で、「痔の薬」が重要なファクターになるんです。
ここからはネタバレになりかねないので読みたい方は続きをどうぞ。
第4章にて、主人公が次のようなセリフを発します。
「痔の薬っていや、座薬に決まってるじゃん」(p263)
登場人物の1人が救急箱の中から痔の薬をこっそりと持ち出します。
その薬に関して上記の主人公のセリフとともに、
エリート刑事が「パッケージの中から取り出せましたか」という確認もします。
つまりが、坐薬が溶けてたんじゃないかという確認です。
救急箱の中に入ってるということでおそらくOTCでしょう。
OTCの痔の薬って、「決まってるじゃん」というくらい坐薬が主流なんでしょうか。
2025年1月号の「調剤と情報」の「OTCセルフケアマップ」がタイミングよく
「痔に対する市販薬の選び方」という記事でした。
ボラギノールとかプリザなど各種の痔の薬が紹介されています。
それを見る限り、坐剤が主流、とまでは言い難いように思います。
テレビCMを見ても注入軟膏だの「飲む」痔の薬だのが多くて、
坐薬はそんなにPRされていない。
「痔の薬っていや、座薬に決まってるじゃん」のセリフに違和感があります。
肛門=坐薬という思い込みか。
加えて、この坐薬は高温条件下で中身はドロドロに
溶けていたということになっています。
ドロドロにまで溶けていたらパッケージを触った段階で、
つまり救急箱から取り出した段階で分かりそうなものです。
しかし手に持った段階では分からなかったらしい。
4本の短編で構成される1冊の最後の4話目がこの話だったもので、
すっかりこの本の印象が「痔」になってしまいました。
文庫本の表紙とのギャップが大きすぎる。
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