本の紹介
全国の医学系・歯学系・薬学系などの博物館と薬用植物園について、324館園を網羅。
初版掲載の「論考編」を割愛し、新たに112館園の情報を追加した「増補改訂版」。
各館の所在地・野外部(薬草園)の有無・開館年・学芸員職員配置・休館日・入館料などの基本情報と館園の沿革と展示の概要(薬用植物園の種類)と収蔵資料・研究の特色・教育活動などを詳説。
【11/25発売】医歯薬学系博物館事典 増補改訂版 | 「雄山閣」学術専門書籍出版社
こんな人におすすめ
博物館好き、歴史好き、旅行好きな人
この本の推しポイント
紹介している施設の幅広さ
2024年刊行なので、コロナ禍後の開館状況を反映している点
ミュージアムグッズの有無が載っている点
雑記
薬学系の史跡や博物館などがまとめられた本は何冊か読んだことがあるのですが、
この本は医・歯・薬学に加えて薬用植物園も、とカバー範囲がとても広いです。
掲載施設数は実に324館園。
東京都内だけで41施設が載っています。
都内のくすり関係の施設で有名なのは日本橋にある第一三共のくすりミュージアムや、
九段下の科学技術館の中にある「クスリウム」でしょうか。
Daiichi Sankyoくすりミュージアム|第一三共株式会社
首都圏を飛び出せば、エーザイの内藤記念くすり博物館(岐阜県)や、
内藤記念は行ったことがあるのですが、中富記念は行ったことないんです。
中富記念の、19世紀末のイギリスの薬局を移設展示してるってやつを
前々から見に行きたいと思ってます。
中冨記念くすり博物館 | 佐賀県鳥栖市にある中冨記念くすり博物館のオフィシャルサイトです。
この本ではこんなところも!?という施設がたくさん紹介されています。
だって都内だけで41ヵ所。
よく通る道のそばに、完全予約制の資料館があったなんて知らなかった。
各施設について、休館日や開館時間、入館料や学芸員配置といった基本情報、
沿革や概要、収蔵資料などの説明などが1施設1ページでみっちりと紹介されています。
個人的に気にいったのは「ミュージアムグッズ」の記載。
ロゴ入り手ぬぐいや胃袋クリアファイルを販売しているとの情報が紹介されています。
私、ミュージアムグッズ好きなんですよね。
ここでしか買えないというものに弱い。
内藤記念博物館で入手した白澤(ハクタク)の置物とかね。
ゴールデンウィーク、夏休みの計画を立て始める時期(もう遅い?)かと思います。
博物館や美術館をのんびり巡る旅をしてみたい方、
ぜひこの本も参考にして旅行先の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
本自体のお値段が結構お高いのが痛い…
よければこちらもどうぞ
・日本薬学会「ファルマシア」の10年近く前の連載ですがいろんなところが載ってる
・植物園に行く前には読んでおきたい
暖かくなったらぜひ!「植物園へようこそ」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた
・植物園が出てくるマンガ
漢方娘って何だ?「三代目薬屋久兵衛」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた
・植物園が出てくる小説
植物好きにおすすめ「病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた
・禁断と言いつつも薬用植物園には普通に植えてある植物ばかり
