「面」を作るために私は本を読む「読書する人だけがたどり着ける場所」

本の紹介

「本」を読むからこそ、思考も人間力も深まる

こんな人におすすめ

ネットで情報収集すればよくない?と言われてそれは違うと思いつつ、

どう言い返せばいいか分からない人

この本の推しポイント

なぜ現代において読書が必要なのか、というのがクリアに言語化されている点

雑記

私がなぜこんなブログを運営しているのか。

 

それは薬剤師として情報を得るために読書していて、

読書から得た知識をアウトプットすることで自分のものにしていきたいからです。

 

では情報収集はインターネットではいけないのか。

現在はインターネット上で多くの情報が手に入ります。

書籍になった時点で情報はその瞬間から古くなっていく感覚すら覚えるときもあります。

それでもあえて書籍を読む理由がこの本の中で言語化されていました。

象徴的なのが、次の言葉。

 

インターネットの海と言いますが、ほとんどの人は浅瀬で貝殻をとっているようなもの。

 

インターネットで得られる知識は、あくまで貝殻のような「点」です。

その「点」を見て、「貝殻だなぁ」とだけ思うのか、

この貝殻は何という貝なのか、なぜこの場所にこの貝殻があるのか、

他の貝はいないのか、もっと沖に行ったらどんな貝やどんな生物がいるのか、と

考えを巡らせることができるかどうかは「点」を見たときの認識力にかかっています。

「一」を見て「十」を考えられるかどうか。

本を読むことでその道のプロ、「十」を考えられる人の認識力を

おすそわけしてもらえていると私は思っています。

 

また、以前読んだ樺沢紫苑氏の「読んだら忘れない読書術」で、

「広げる読書」と「深める読書」、そのバランスが必要だと紹介されていました。

広げて深めていこう!「読んだら忘れない読書術」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

 

今回のこの本でも、

「広く」と「深く」は両立すると説いたうえで、次のような記載があります。

あることについて深く知っているとして、その知識はそれだけでは「点」です。でも、一見関係ないような別の事柄について深く知ったとき、それぞれの点がつながることがあります。点がつながって面ができていきます。

上記の文章を見て思いだしたのが、

有機化学や物理化学といった薬学部の基礎科目でした。

それぞれの科目が一見関係なさそうに見えたけれど、

学年が進むにつれていろんなところで関係しあうことが分かり、

トータルとして薬剤師としての私を創っていく。

 

「薬学」そして「薬剤師」また「一人の人間」という

広くて深い「面」を創っていくために、読書を楽しんでいこうと思います!