きっと新たな知識が得られる「疑問が解ける薬のはなし」

本の紹介

薬剤学と薬理学、2つの観点でしっかり解説!すべての医療者に向けた薬の豆知識が満載!

疑問が解ける薬のはなし - 株式会社 金芳堂

目次

1部 薬剤学

2部 薬理学

この本の推しポイント

薬剤学の項で突如出てくるマニアック知識

雑記

薬剤学と薬理学で合わせて76のQ&Aが掲載されています。

薬理学は薬が身体の中に入った後はどうなる、とか

食直前の糖尿病の薬は食後に飲んじゃだめか、とか

薬剤師なら大体知ってるかな?というQが中心です。

 

問題は薬剤学。

錠剤にもいろいろあるけど何が違うの、なんてQから始まるので油断してました。

複数の執筆者がいるのですが、そのうちお一人の執筆部分が

他の項に比べてかなり細かい。

 

「薬のシートの工夫」の項では、PTPの説明に始まり、

可視光も遮るPTPがあるよ、PVCよりPVDCのほうが防湿性が高いよと続き、

ここで終わるかと思いきや

モイストキャッチ®(バラ包装に使われる、見た目はアルミ袋)とか

オルメテックOD錠で使われてるアウトガス除去機能付きフィルムの説明まで。

いや薬剤師以外にはここまでの知識はいらんと思う。

 

「粉薬の粒の大きさの違い」の項でもマニアックさが遺憾なく発揮されています。

メーカーが粉薬を設計するときに考えることが紹介されたうえで、

製造法がやたらと細かく記載されています。

湿式造粒法と乾式造粒法くらいは他の本にも載ってますよね。

この本ではさらに造粒機がイラストで4種類紹介され、

それぞれの造粒機で作られた異なる形状の粒が写真で示されます。

造粒機によって形状が全く違っておもしろい。

 

「すべての医療者に向けた」本なので、

薬剤師としては知っている内容も多いです。

そういう内容は新人さんや、他の職種の方に説明するときに使えそう。

ただ薬剤学というか製剤学よりの項は

きっと薬剤師が読んでも新たな発見があります。

 

確かに「すべての」医療者に向けた薬のうんちく本です。

 

※誤植を1つ発見したのでメモ。p56 誤:ラシミール錠 正:ラミシール

 

ところで、昭和大学ってこの4月から昭和医科大学に校名変更してたんですね。

著者の倉田なおみ先生のご所属が昭和医科大学って記載されてたので、

「??」と思って調べて初めて知りました。

今年の入学式には橋本環奈がゲストで来たとか。うらやましい!見たい!