本の紹介
言われてみれば……なぜだろう? 暮らしの中で出合う意外な疑問を集めて謎解き。●コンビーフの缶詰はなぜあんな形なの? ●ビールはなぜペットボトルに入ってないの? ●蛍光灯が古くなると、なぜ端っこに黒いシミができるの? ●調味料はなぜ「さしすせそ」っていう順に使うの? ●カニ缶のカニはなぜ紙に包んであるの? ほか全70項目。
目次
1.台所の疑問
2.食卓の疑問
3.身近な道具の疑問
4.部屋まわりの疑問
5.街の疑問
6.自然界の疑問
7.からだの疑問
8.身づくろいの疑問
9.外食・おやつの疑問
10.あやしい話の疑問
この本の推しポイント
身近な疑問は化学で解決できるのがよく分かる点
雑記
ブルーバックスは侮ってはいけない。
分かってはいましたが分かってなかった。
1つの疑問につき見開き2ページ、
子どもの疑問に親が答える形式で解説されます。
解説は日本化学会のお墨付き。
なぜ昆布は海中でダシが溶けださないのか、
梅酒はなぜ粉砂糖ではなく氷砂糖を使うのか、
瞬間接着剤がチューブの中でくっつかないのはなぜなのか、
水はあまり飲めないのにどうしてビールはたくさん飲めるのか
など身の回りの疑問が化学で解決されていきます。
本の最後に「テーマ一覧」として、
取り上げた疑問とそれにかかわる化学の原理が記載されています。
たとえば昆布の項目であれば「アミノ酸、細胞膜の選択透過性」。
薬剤師であれば何となくこの2つの単語で内容の想像はつきますよね。
リンスインシャンプーの原理とか、
小さくなった石鹸が泡立ちにくい理由とか、
いざ聞かれると即答できなくないですか?
私はできませんでしたw
2001年の本なので
「コンビーフの缶詰の形」とか「蛍光灯の端っこの黒いシミ」とか、
現代ではもう出てこないであろう疑問もいくつかあります。
でもそれを差し引いても、内容は全く古くないはず。
身近なものに対する疑問が化学で謎解きできることがよく分かります。
日本化学会は子供向けの「化学だいすきクラブ」(無料)とか、
裾野を広げる活動を熱心にされてますね。
薬学関係の学会ももっと大々的にやったらいいのに。
最近はあまり言われていないように感じますが、
「薬剤師は町の科学者」という言葉があります。
薬学という科学を修めたものの一人として、
薬学はもとより科学に興味をもってくれる人を一人でも増やすことも
責務の一つだなと最近は感じています。
それにしてもブルーバックス、久しぶりに読みましたが
内容が本当に深い。
改めて他の本も読み返してみたいです。
よければこちらもどうぞ
正しい科学知識を伝えるのも薬剤師の仕事だと思います。
薬剤師は街のサイエンスコミュニケーター? 「桝太一が聞く 科学の伝え方」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた
理系はおもしろいよ。
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さらっと理系用語を使えるようになってみたい。
