55疾患をコンパクトに確認「薬剤師のためのナレッジベース2ndEdition」

 

「薬剤師はスペシャリストである前にジェネラリストであれ」

 

様々な専門薬剤師が乱立する今日この頃。

今やがん領域だけでもいったいいくつあるのやら。

そのような現在でも、私は大学時代に聞いた冒頭の言葉をモットーにしています。

 

しかし。

言うは易く行うは難し。

業務上あまり関わらない分野というのはどうしても出てきます。

そんな時に手にしたいのが今回ご紹介するこの本です。

本の紹介

千葉大学病院薬剤部の知識と経験を凝縮した1冊が帰ってきました。薬剤師として押さえておきたい55疾患のガイドライン情報はもちろんのこと、薬剤師業務の流れに沿った「治療薬チェックリスト」や「合併症・患者背景に応じたアプローチ」、治療薬チェックリストを詳細に解説した「薬物治療」などの好評だった項目をそのまま残し、最新情報にアップデートしています。病棟業務だけでなく薬局業務や自己研鑽など、あらゆる場面の“現場のお供”として、あなたを強力にサポートします。

薬剤師のためのナレッジベース 2nd Edition – 株式会社じほう

この本の推しポイント

とにかくとにかくコンパクト。

55疾患についてガイドラインに基づいて病態と治療を見開き2ページで紹介。

使われる薬剤は一覧表で記載。

各薬効群の特徴や処方監査、モニタリングポイント、

服薬指導のポイントが一目で分かる!

一般名と商品名が併記されてるのも嬉しい。

雑記

業務上あまり関わらない分野とか、

新しい分野と関わるようになった時、

あとは異動してきた方がその分野に不慣れだった時、

私がよく「最初の一冊」に選ぶのは

「今日の治療薬」です。

各薬効群の最初に疾患の概要とか、

最近の動向とか、各薬効群の解説とかが簡単にまとまってますよね。

アレです。

「今日の治療薬」だったら毎年買ってるし、

持っている人も多いし…というので重宝しています。

しかし、しかし、しかし。

「今日の治療薬」の座が脅かされてしまうかもしれない。

そんな印象をもったのが「薬剤師のためのナレッジベース」です。

実は2020年に初版が出ていたらしい。

今回の第2版で初めて手に取ったのですが、

これが想像以上によかったんですよ!

 

例えば「2型糖尿病」の項であれば、

最初の4ページが「治療薬チェックリスト」という表です。

薬効群・薬剤名(一般名/商品名)、

各薬効群の特徴・処方監査・モニタリング・服薬指導が一覧になっています。

次の2ページは「ガイドラインに基づく基本情報」。

診断や治療方針が簡潔に箇条書きで記載されています。

薬物治療については13ページとしっかりページが割かれています。

最初の「治療薬チェックリスト」と対応した記載になっていて、

より細かく解説されています。

最後に「合併症・患者背景に応じたアプローチ」として

高血圧合併、脂質異常症合併、高齢者、妊婦への解説。

関連ガイドライン・参考文献と引用文献がきっちりと一覧で記載されてるのもいい。

 

体系的に、かつコンパクトに、疾患の病態を知ることができます。

本当に時間が無ければ最初の「治療薬チェックリスト」だけでも。

「最初の一冊」にこれ以上いい本ってなかなか無いんじゃないかな。

これをとっかかりに、知識を深めていくのがよいと思いました。

 

願わくば、オンラインでよいので改訂情報とか出してくれないかな…

5年たつとガイドラインは結構変わるのが悩みどころです。