現場で働いてなくても「これが私の薬剤師ライフ」

「医療現場で働いてないくせになんで薬剤師って名乗ってるの?」

 

上記の言葉は私が仕事中に「薬剤師」から言われた言葉です。

私は自己紹介にもある通り

4年制時代の薬学部卒で薬剤師免許は持っていますが、

医療現場では働いていません。

ですが、医療現場ではないところから

医療を支えるお手伝いを微力ながらしているつもりです。

 

だからこそ、冒頭の言葉を言われた時のショックたるや大きかった。

数日落ち込みました。

図太くなった今だったら、

「医療現場で働くだけが薬剤師ではないです」って言い返します。

 

2006年に薬学部は6年制になりました。

臨床に係る実践的能力を培うことが6年制となった目的ですので、

6年制卒業者は医療現場で従事することが求められるのだろうか、

そこにはどんなバリエーションがあるのだろうかということが気になって

この本を手にとりました。

本の帯から

6年制薬科大・薬学部卒の薬剤師が誕生して10年――

あなたはどんなキャリアを歩んでいますか?

キャリアに挑む薬剤師必読!

これから薬剤師を目指す学生にも

これが私の薬剤師ライフ | 日経BOOKプラス

この本の推しポイント

6年制卒の薬剤師50人が、

自分の仕事について熱く語ってくれている点。

社長とかじゃない普通の「働く薬剤師」の

仕事に対する思いを聞ける機会って意外と少なくないですか?

雑記

50人の6年制卒業生の「薬剤師ライフ」が語られています。

執筆者は「臨床現場で働いている方」、

非臨床系の職業の場合は「薬剤師資格を生かしてキャリアを重ねている方」

という条件で人選をしたそうです。

そのため、執筆者は大部分が薬局・病院で働いている方です。

急性期病院で働いている方、在宅メインで働いている方、

精神科や小児など専門性が求められる現場で働いている方…etc

とバリエーション豊か。

「臨床現場で働いている方」と一言でいってもこんなに違いがあるのか、

と改めて驚きます。

そしてそれぞれの方の想いに触れることで、自分の働き方はどうだろうか、

医療現場のお役に立っていると言えるのだろうか、と自問自答。

 

非臨床系は多くはないのですが、企業やライター、MR、公務員などが

とりあげられています。

個人的には非臨床系をもう少し取り上げてほしかった。

「薬剤師『資格』を生かして非臨床」だと、

やはり幅が狭まってしまうのでしょうか。

 

薬学部出身者にはその知識や経験を生かして

様々なフィールドで活躍できる可能性があることを多くの人に知ってほしい。

その観点からすると少し物足りない。

6年制に限った内容ではないどころか大先輩のオンパレードですが、

日本薬学会HP上のコラム「薬学と私」あたりが

私のイメージと合致する気がします。

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薬剤師免許を持っているのに医療現場では働かない、という選択をするとき、

おそらく多くの人が考えるのが

薬剤師の資格を持っているのにこれを使わなくてよいのか

ということだと思います。

実際にこの本でもその点に言及されている方が何人かいました。

その点に対して、

執筆者のお一人の言葉でとてもよいものがあったので引用します。

資格はキャリアの選択肢を増やす手段であり、資格に縛られ過ぎるとかえって選択肢を狭めてしまいかねません。

大切なのは自分の選択に納得し、自らの決定に対する自信を積み重ねていく努力だと思います。(p136)

この選択でよかったと思えるよう、

「これが私の薬剤師ライフ」と胸を張って言えるよう、

私も努力を積み重ねたいと思います!

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