答えは?「40℃超えの日本列島でヒトは生きていけるのか」

近年の小学校では「暑すぎてプール授業中止」という事態が頻発します。

7月しかプール授業はやらないのに、

熱中症警戒アラートが出たから中止」

「気温より水温が高くなっちゃったので中止」

それに加えて雨で中止なんてこともあり、

今年は何回学校のプールに入れたんだろう?

2回入れるかどうかってレベルだったら、

水着の指定とか水泳帽の色指定やめてほしい。

水着なんてあっという間にサイズアウトするから毎年買い直しだよ!!

だいたいなんで毎年水泳帽の色指定が変わるんだよ!!

という小学生母のグチが炸裂したところで、

こんな本を見つけました。

40℃超えの日本列島でヒトは生きていけるのか。

生物学的には答えはイエスです。

実際にアフリカ大陸では7~8月の平均最高気温が42℃という環境にヒトが住んでます。

 

この本は、著者が医師ということもあって、

暑さがヒトにもたらす影響、特に体温維持の仕組みを教えてくれます。

 

体温維持の仕組みはちょっと難しめの話もあったりするのですが、

本の中でおもしろいな?!と思った箇所がいくつかあるのでご紹介。

 

1)メントールは皮膚を冷やさない

感覚神経のあたりに存在するTRPM8というチャネルがあります。

これは28℃以下の刺激に反応する温度受容チャネルです。

TRPM8はメントールにも反応するので、

メントールを皮膚につけると「冷たい」と脳が錯覚します。

だから、メントールを塗ってサウナに入っても「寒い」と感じます。

でも実際に冷えてるわけではない。

だからサウナで体温は上がり続ける。危険!

 

東南アジアではメントール入りのスースーするナプキンが売ってるそうで、

今年は日本でも販売されるみたいですね。

ソフィ 夏には夏の、生理ケア-生理用品のソフィ

ネットでは「子宮を冷やすの良くない!」みたいなご意見が散見されましたが、

実際に冷やすわけでないので問題ないかと。

そもそも子宮ってただの筋肉だし。

 

2)熱中症のリスクを上昇させる医薬品

利尿薬はまあ当然そうですよね。

その他にもβ遮断薬や抗ヒスタミン薬、NSAIDsなどが熱中症リスクを上げるそうです。

抗コリン作用は発汗抑制につながるからかな。

NSAIDsはなんでだ?腎障害のリスクを上げるとかそういう話?

フルマラソン前にNSAIDsを飲むといい、って話がネットなどに書いてあって、

走って脱水に近くなってる時にNSAIDsが作用したら

腎障害を起こしかねないな、と苦々しく見ていましたが、

熱中症という観点からもやはり危険そうですね。

 

3)夏眠

冬眠ならぬ夏眠。

砂漠の小動物は暑さから逃げるため、夜行性のものが多いですが、

暑さ対策として夏眠をする動物がいます。

数週から数か月間の夏眠をとるもの、

1日数時間レベルの夏眠をするもの。

夏の暑い時間は仕事しないで昼寝!いいんじゃないですかね!

 

 

私たちが子どもの頃に比べて、

それどころか数年前と比べても日本は明らかに暑くなっています。

つい先日日本の最高気温も塗り替えられました。41.8℃!

気象庁|歴代全国ランキング

 

「40℃超えの日本列島でヒトは生きていけるのか」

生物学的には答えはイエスです。

でも今の生活スタイルのまま生きていけるか、という問いであれば

答えはノーです。

 

社会人の正装はスーツって慣習、いつまで続けるんですかね?

ノーネクタイはすっかり定着しました。

スーツも30℃超えたら無理じゃないですか?

 

まだまだ暑い夏が続きますが、

皆さん熱中症に気を付けて乗り切りましょう!

よければこちらもどうぞ

「40℃超え~」と同じ化学同人さんの本。

お固い出版社のイメージがありますが、

何気にとっつきやすいおもしろい本がいっぱいあります。

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