40代もなかば、「更年期障害」のキーワードが気になるお年頃です。
先日は「40代から始めよう!閉経マネジメント」という本をご紹介しました。
更年期つながりで、
村井理子さんのこちらの本をご紹介します。
47歳の翻訳者の村井理子さん、多少の体調不良は更年期障害だと思っていたら
ある日体中がむくんで呼吸が苦しくなり、
判明した病名は「僧帽弁閉鎖不全症」、いわゆる弁膜症。
この病気については兵庫医科大学の説明が分かりやすいです。
僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう) | みんなの医療ガイド | 兵庫医科大学病院
いやいや弁膜症なら呼吸が苦しくなる前にわかるでしょ…
更年期障害と間違えることはないでしょ…と思ってしまいますが、
実際に村井さんも主治医に
「これだけ悪かったらさすがに気付くはず」と言われつつも
「長年不調が続くとそれに体も心も慣れてしまい、
気付きにくくなるということもあります」
と言われています。
子どもの身長が伸びたって毎日一緒にいるとあまり分からないけど、
他の家の子を久しぶりに見ると「すごい大きくなってる!」って思うあの感じ?
いつもながらの村井さんの勢いのよすぎる文章で、
病気の発覚から入院、手術、そして
「車検を終えた車のように」再び走り始めるまでが語られます。
入院中での大部屋での「横のベテランからの度重なるテリトリー侵害」、
3週間以上入院して一時退院したときの
「健康な人を意識して作られたものはすべて、当時の私には負担だった」、
手術の翌日からリハビリやらされて何の修行かと思う話、
多分入院とか手術を経験された方はブンブンとうなずきながら読めると思います。
ちなみに村井さんは大部屋からは脱出しますが
「横のベテラン」からすごいみみっちい嫌がらせをされます(笑)
手術を乗り越えて自分のいるべき場所に帰ることができた村井さんの
「何もかも更年期障害だと片付けるなんて、
自分に対するとんでもないネグレクトだ」
この言葉が、読んでいる者に重くのしかかります。
この年代は多くの不調は更年期障害なのかもしれない。
でも、更年期障害だってケアが必要だし、
その他のからだの異常だって、
治療してうまく付き合っていけるのであればそれがいい。
ということで、健康診断と婦人科は怖がらず行きましょう!
ちなみに村井さんの手術から1年半後、
「兄の終い」で描かれた通りお兄さんが突然死して後始末をすることになります。
どれだけ次から次に難題が降りかかるんだ…
そしてそれを全部文章にできるそのエネルギー!すごすぎる。
よければこちらもどうぞ
村井理子さんつながり。

