日本の未来に思いを馳せる「ヘンな論文」

あっという間に年末ですね。

私の職場は本日が仕事納めでございました。

全然納まってないけどね!

見ないふりして年明けに持ち越したけどね!

(年明けが怖い……)

 

私は通勤途中に文庫本や新書を読んでることが多いのですが、

今週読んだ文庫本がコレ。

「珍論文コレクター」のお笑い芸人、

サンキュータツオ氏が取りまとめたヘンな論文紹介本。

 

サンキュータツオ氏、早稲田大学に14年間在籍したという経歴を持ってます。

学部に5年、修士3年、博士6年で計14年。

その経歴でなぜお笑い芸人に?

と思ったら今は東北芸術工科大学の准教授なんですね。

サンキュータツオ - Wikipedia

 

13本の論文が紹介されてるのですが、

ほんとにヘンなのばかり。

論文の原典も示されていますが、タイトルがイマイチおかしい。

例えば

傾斜面に着座するカップルに求められる他社との距離

オリックス・バファローズのスタジアム観戦者の特性に関する研究--元大阪近鉄バファローズファンと元オリックス・ブルーウェーブファンに注目して | CiNii Research

とか。

 

「横浜大さん橋の芝生の斜面に座るカップルがいつ座り、いつ立ち上がったか、

そのときの他者との距離、カップル同士の距離をすべて「目視」で計測」

とか何のために?!と思うんだけど、

「居心地のよい空間」を考えるために役立つ研究だとか…

 

他にはあくびはなぜうつるのか、何歳からうつるのか、

イヌはうつるのかを大真面目に論じた論文とか。

 

なんでそこに着目したんですかね、という論文が次々繰り出されます。

つい、それって役に立つの?どう役に立つの?と思ってしまいますが、

研究してる本人にとってはきっとそんなこと関係ないんですよね。

 

「なぜ?」を見逃さず、

どうやったらその「なぜ?」を調べられるかを考え、

データを集めて分析する。

それが研究の面白さなんだと思います。

大学の授業は私たちが

「なぜ?」に立ち向かえるようにするための知識や手段を教えてくれている。

そう考えると、社会人になった今、もう一度大学の授業を聞いてみたくなります。

(国家試験はもう受けたくないけど!)

 

まずは普段の「なぜ?」を聞き流さないようにすることから

来年は始めようかな。

 

なんだか似たようなことを尾石晴さんの本を読んで感想に書いていました。

モヤモヤを大事に育てていきたい「からまる毎日のほぐし方」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

来年こそ!モヤモヤや「なぜ?」を大事にするよ!

 

そして、願わくばこんな「ヘンな」研究をし続ける研究者、

いつ役に立つかなんて誰にも分からない基礎研究を

応援できる、余裕ある社会にわが国がなりますように。

 

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