4月になりましたね。
我が家には小学生がいるので、
新年度の担任の先生は誰になるのかな、とソワソワしている様子です。
皆さんの職場にも新人さんが入ってきたりしているのでしょうか。
私の部署はね…ピカピカの新人さんが入ってくる環境ではないのでね…
とはいえ派遣で来てくれる方の交代があったりするので、
業務を教えながら自分も業務の基本の再確認をしています。
私の仕事ではあまり使わない分野ではあるのですが、
思わぬところでプライベートで役だったのがこの本。
薬剤師が使う計算が1冊にまとまったドリルです。
「苦手な計算が好きになる!」って
薬剤師が計算苦手でよいのかって突っ込みたくなりますがそれは横に置いておきます。
例えば内服剤の調剤みたいな簡単めのものだったら
問:取り揃える内服薬の数を求めなさい
<処方>
アムロジピン錠5mg 1錠
1日1回 朝食後 30日分
液剤であれば
問:薬剤の秤取量を求めなさい
<処方>
カルボシステインシロップ5% 180mg【原薬量】
1日3回 毎食後 2日分
みたいなやつ。
このくらいであればふんふん、と読めるのですが、
後半になるにつれちょっと怪しくなってくる。
私、大きな声では言えないですが昔からmEqの計算とγの計算が苦手なのですよ…
でもご安心あれ。
この本では懇切丁寧にmEqもγも説明してくれます。
まさに計算ドリル。
そして思わぬところで役だったのが、
最後の「消毒薬の調製」の項。
0.05w/v%クロルヘキシジングルコン酸塩液を2L調製するのに必要な20w/v%原液は何mLか
とか
塩素濃度500ppmの次亜塩素酸ナトリウム消毒液2Lの調製に必要な5w/v%の原液は何mLか
みたいなやつですよ!
これ自体はそんなに難しくない(vol%、w/v%、ppmの区別くらい?)ので
読み流そうとしていたのですが、
ふと横を見ると算数の食塩水の濃度を求める問題にぶーたれている小学生が!
「食塩水の濃度なんて求めて何になるんだよ」とのたまっています。
薬剤師の仕事を見せてやる とか適当なことを言って、
「食塩水」の文言を「次亜塩素酸ナトリウム」に変えて解かせてみたところ、
突然やる気になったようです。
自分の学んでいることが、教科書の上だけのものでなく
現実の自分の生活にリンクすると急に「自分ごと」になるんですよね。
ペットボトルの「PET」が「ポリ」「エチレン」「テレフタラート」だと気づいたとき、
私は化学が急に身近に感じました。
一方で、我が家の小学生は
電卓で一瞬で答えが出せるからわざわざ手で計算しなくていいじゃないか
とものたまうので、
電卓が無かったら?地震で停電だったら?「電卓無いからできません」って言うのか?
薬剤師がそんな恥ずかしいこと言っていいのか?
と煽ってみたら大人しくなりました。
(小学生だから薬剤師じゃないんだけど)
確かにこの本に載ってるような計算問題は、
おそらくパソコンやレセコンで一瞬で回答が出せるんでしょう。
でもその数値がどうやって出てくるのか、
その仕組みを知っておくことは必須です。
知らなければ、エラーにも気付けないし応用ができない。
そしてそこに使われる計算は小学生で習う四則計算や比例計算が基本なんですよね。
だから、がんばれ小学生!
それにしても、私が大学生のときにこんな懇切丁寧なドリル欲しかったなあ。
国試の問題集くらいしか見たことなかったよ。
「薬学生・薬剤師のための」って表題なのもよいですね。
他の類似の書籍は「実務実習のための」とか「薬学生のための」って表題で、
どうも社会人は手に取りづらいんです。
羊土社さん、ありがとう。
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