薬剤師というのは一覧表が好きです(個人調べ)。
同種同効薬一覧表、とか等価換算表なんて聞いたらすぐに使う予定が無くてもとりあえず手元に置いておきたくなります。
この本はそんなあったらいいなの一覧表が57項目もまとめられた書籍です。
ハイリスク薬一覧、術前休止薬一覧、インスリン製剤一覧、なんてよく見るような一覧から、家族歴を聞くべき一覧、点眼薬の使用間隔一覧なんてよくまとめられたものよ…!という一覧まであってありがたい限り。
ふんふんと眺めているだけで、こんな観点でもカテゴライズできるんだ、ととても勉強になります。
ただ一覧表の弱みとして全薬剤を網羅するのは事実上不可能であること、さらに本書籍は書籍となったことで発行された瞬間から古い情報になるという宿命を背負っています(言い過ぎ)。
実際、「1シートあたりの錠数(個数)に注意する主な薬一覧」に掲載されているエクセラーゼ配合錠は個人的に20錠シート、しかもPTP破れやすい(私が破りやすい)というインパクトがあった薬剤ですが、あと数か月で市場から消える見込み。(2024/3/31経過措置満了予定)
さよなら、エクセラーゼ。
ということで、この本の使い道はこの本の内容を覚えるというよりはこの本に掲載されている一覧表の項目を見て、自施設での情報や最新情報をプラスオンして自施設での最新の一覧表を作っていくことかと思っています。
ヒント集としてすごくよくできた書籍だと思います。ブログにもいつもお世話になっています。