2024-01-01から1年間の記事一覧

23年ぶりの第2版!東京都病院薬剤師会「授乳婦と薬」

授乳婦と薬 第2版 薬剤の母乳移行性情報とその評価 じほう Amazon 23年って長いですよね。 初版が出た頃に産まれてこの本のお世話になった赤ちゃんは、 今頃立派な大人になっていることでしょう。 東京都病院薬剤師会が編集する「授乳婦と薬」、待望の第2版…

悩ましい「新 小児薬用量」と「小児薬用量ガイド」

新 小児薬用量 改訂第10版 診断と治療社 Amazon おなじみ「新小児薬用量」の改訂版です。 私がよく使うようになったのは改訂第5版だった(表紙の色で覚えてた)ことを考えると、 ずいぶん版を重ねたものだなと思います。 この本のよいところはコンパクトなサイ…

2024年4月発売の薬剤師関係の雑誌

あっという間に4月も2/3が終わってしまいましたよ! 雑誌を!読まないと!5月になってしまう! 私が主にチェックしてるのは以下の4つです。 月刊薬事(じほう) 4月号は「多角的な視点でみる水・電解質・酸塩基平衡異常」 月刊薬事 2024年4月号(特集:最適な…

もう4月ですが…今年こそ謙虚に仕事しよう!「校閲至極」

校閲至極 作者:毎日新聞校閲センター 毎日新聞出版 Amazon 毎日新聞校閲センターさんの本が好きで、よく読んでいます。 どの本も日本語に対する意識を見直させてくれるありがたい本なのですが、 特にこの本で印象に残った言葉があったのでご紹介させてくださ…

「この形にはワケがある!ビーカーくんとそのなかまたち」

ビーカーくんとそのなかまたち: この形にはワケがある! ゆかいな実験器具図鑑 作者:うえたに夫婦 誠文堂新光社 Amazon 薬学部といえば実習。 今は4月、新入生の皆さんも実習の予定など配られてワクワクしてる頃でしょうか。 私の卒業した大学は1年生最初の2…

たかが果物、されど果物「まるまる、フルーツ」

まるまる、フルーツ (おいしい文藝) 作者:玉, 青木,佐和子, 阿川,高, 阿刀田,モヨコ, 安野,治郎, 生島 河出書房新社 Amazon 「一番好きな果物は」と聞かれたら何と答えるでしょうか。 私だったらさくらんぼと梨の2トップがいますのでどちらかを大変迷います…

これからも生き残っていけるか?「家庭薬ロングセラーの秘密」

家庭薬ロングセラーの秘密 作者:家庭薬研究会 薬事日報社 Amazon 「家庭薬」って聞いたことありますか? 恥ずかしながら私はあまり聞いたことがありませんでした。 そもそも家庭薬の定義とは? 「家庭薬 定義」でググったところ、 2012年のファルマシアの記…

ポピドン?ポビドン?「薬の名前には意味がある」

薬の名前には意味がある 作者:阿部 和穂 薬事日報社 Amazon 薬の名前の由来って言われたら、商品名をまず思い浮かべます。 例えば「ヨーデルS」の名前の由来、インタビューフォームによると スイスのヨーデルの爽やかな感じをイメージさせるため。 また、S …

アンタブス?アンタビュース!「声に出して読みたい理系用語」

声に出して読みたい理系用語 作者:信定 邦洋 KADOKAWA Amazon 響きがかっこいい言葉ってありますよね。 私はスリランカの首都を声に出して読むのがとても好きです。 この本は理系用語に焦点をあてて、 声に出して読みたい用語をフィーチャーした内容です。 …

正しいとか正しくないとか「校閲記者も迷う日本語表現」

校閲記者も迷う日本語表現 作者:毎日新聞校閲センター 毎日新聞出版 Amazon 「とんでもございません」 この言葉、私が社会人になったころは間違い、 正しくは「とんでもないです」もしくは「とんでもないことです」ですよ、 と注意されました。 その後文化庁…

情報検索のプロにその姿勢を教わる「プロ司書の検索術」

プロ司書の検索術―「本当に欲しかった情報」の見つけ方 図書館サポートフォーラムシリーズ 作者:入矢玲子 日外アソシエーツ Amazon 司書さんになりたい、と思っていた時期があります。 諸々の事情があって司書ではなく薬剤師の道を選んだわけですが、 限られ…

薬学部は理系なのか?「理系あるある」

理系あるある (幻冬舎新書) 作者:小谷 太郎 幻冬舎 Amazon 理系の定義とは何でしょうか。 高校では3年生になるときに理系科目を選択すると、 自動的に理系クラスに割り振られました。 化学を選んだ私は理系クラスでした。 大学で薬学部に入学しましたが、 実…

私も怒りを感じた「とりあえずお湯わかせ」

とりあえずお湯わかせ 作者:柚木 麻子 NHK出版 Amazon 大好きな作家さんつながりで、柚木麻子さんです。 「アッコちゃん」シリーズはさらっと読めるのに読むと一気に元気になれる、 ある意味エナジードリンクのような本で定期的に読み返したくなります。 柚…

人生の折り返し地点からの「体力アップ1年生」

体力アップ1年生 (コミックエッセイ) 作者:たかぎ なおこ KADOKAWA Amazon 私がずっと追いかけているコミックエッセイ作家さん、たかぎなおこさんの新刊です。 ちょうど一人暮らしを始めたときに「ひとりぐらしも5年め」に出会い、 そろそろ一人旅でも…と思…

なぜ学校でジャガイモ食中毒が起こるのか?「植物はなぜ毒があるのか」

植物はなぜ毒があるのか 草・木・花のしたたかな生存戦略 (幻冬舎新書) 作者:田中 修,丹治 邦和 幻冬舎 Amazon 白状すると、本来読みたかったのはタイトルが類似した別の書籍でした。 でもこれはこれで、読んでよかった。 私の子供のころの愛読書は家の本棚…

タイトルに異議あり「文系出身の編集者でも理解できてしまった薬物速度論」

悲しいかな、学生時代は薬物動態は苦手でした。 しかし卒業して社会に出たら苦手なんてことは言ってられず。 もっと学生時代に勉強しとけばよかった、と何度思ったか。 文系出身の編集者でも理解できてしまった薬物速度論 作者:前田和哉 京都廣川書店 Amazon…

薬剤師は街のサイエンスコミュニケーター? 「桝太一が聞く 科学の伝え方」

桝 太一が聞く 科学の伝え方 作者:桝 太一 東京化学同人 Amazon 薬剤師の役割の中で大切なこととして、くすりに関する科学的な内容をかみくだいて患者さんに伝える、そしてくすりを正しく使うという行動に移してもらうということがあると私は思っています。 …

「斉」と「斎」は別の字 「校閲記者の目」

校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術 作者:毎日新聞校閲グループ 毎日新聞出版 Amazon 新年あけましておめでとうございます。 今年はより一層多読していきたいと思います。 1週間に1冊ずつくらいのペースでアウトプットできればいいなあ。 私は…