どんなキャリアを積んでいく?「薬剤師の新しいキャリアデザイン戦略」

本の紹介

「薬剤師格差」が始まった。
あなたは、どのキャリアを選ぶ?
病院薬剤師、薬局薬剤師、女性薬剤師
数多くの医療機関の業務支援と薬剤師の転職を支援してきた著者が、
薬剤師キャリア選択のポイントと転職市場を解説する。

ロギカ書房HPより引用

薬剤師の新しいキャリアデザイン戦略~自分らしい人生を歩むために!‶33歳までに読む本〟 – ロギカ書房

目次

  1. 病院薬剤師のキャリアデザインとマーケットバリュー
  2. 薬局薬剤師のキャリアデザイン
  3. 女性薬剤師のキャリアデザイン
  4. 自分らしく、信頼される薬剤師を目指すために

こんな人におすすめ

転職を迷ってる人

今の職場に不満はないけど、このままでいいのかなって思ってる人

10年後、20年後も同じように仕事してるのかな?と不安に考えている人

転職エージェントとの面談ってどういう風にやるのかな?と不安な人

感想

サブタイトルに”33歳までに読む本”とあります。

なのになぜ私はこの本を手に取ったのか。

私には小学生の子どもがいるのですが、最近「薬剤師になりたい」と言っています。

私は薬剤師免許を持っているとはいえ、医療現場での仕事には従事していません。

何を見て薬剤師になりたいと思ったのだろう?

薬剤師になりたいというのならば応援してあげたい。

しかし6年制になった今、就職がどんな感じなのかはよくわかりません。

今6年制を卒業した方々がどんなキャリアを目指しているのか、

それを知りたくて読みました。

 

この本では、薬剤師「あるある」な4つのケースを題材に、

まず状況説明と転職エージェントとの会話が書かれています。

ここがかなり細かくて、長いケースでは20ページくらい割かれて

会話形式で丁寧に説明されています。

きっとどこか「私もこう思ったことある」と感じる部分があります。

それに対して、薬剤師がおかれている環境、キャリアをどう考えるか、

また市場からの客観的な評価が書かれています。

各パートが情報量が多めで、読み応えがあります。

 

自分が何をしたいかよくわからない、という方は

第4章の「自分らしく、信頼される薬剤師を目指すために」から

読んだほうがとっつきやすいかもしれません。

自分の軸をどこに置くのか、を考えられるように易しく説明されています。

 

私は企業でずっと働いてきたので、

最後の最後に書かれている

「企業転職に必要な5つのポイント」というのが刺さりました。

その5つとは…

  1. 語学力
  2. 秀でた知識や経験
  3. マルチタスク
  4. コミュニケーションスキル
  5. 高い視座を持ち、情報収集能力があるか

 

どれも、企業でずっと求められ続けるスキルです。

というか企業じゃなくても薬局でも病院でも、どんな職場でも、

そもそも薬剤師じゃなくてもこの5つって必須なのではないでしょうか。

 

個人的にはこれに加えて「文章で表現する力」も必須だと考えています。

どこの部署でも、誰かに向けて文章を書くことは多いです。

申請資料、報告書、プレゼンテーションetc。

この人すごいな、と思う人はやはり文章が簡潔で的確、抜群に分かりやすいです。

大学入試の時は薬学部は理系に分類されますが、

理系だから文章書けなくていいわけではないです。

 

そういう私もここまで冗長な文章を書いてるので精進します!

よければこちらもどうぞ

・薬学部は果たして理系なのだろうか。むしろ文系的側面が多くないか。

薬学部は理系なのか?「理系あるある」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

 

 

 

2024年9月発売の薬剤師関係の雑誌

さて、2024年9月発売の雑誌をみていきましょう!

月刊薬事

9月号は「臨床での疑問にこたえる 統計データの読み方、使い方」

最新号目次|株式会社 じほう

薬局

9月号の特集は「剤形蘊蓄 コツコツ学ぶ,あしたの“剤テク”」

南山堂 / 月刊誌「薬局」

調剤と情報

9月号の特集は「在宅とセルフメディケーションに活かすために知っておきたい ビタミンと疾患の関連」 

調剤と情報|株式会社 じほう

治療

9月号の特集は「語りたい! 総合診療のエビデンス

南山堂 / 月刊誌「治療」

見どころ

9月で気になるのはなんといっても「薬局」。

特集タイトルもさることながら、

目次をぜひ公式サイトからご覧ください。

どれも気になるタイトルです。

製剤って、薬剤師ならではの分野だと思うんです。

この分野の知識は常にアップデートしておきたい。

 

まだまだ暑いから涼しい部屋で雑誌でも読みましょう!

 

【番外編】ミュージカルが苦手な人にこそ「RENT」

このブログはタイトルが「読んでみた」なので、

本当は取り上げる内容ではないのですが、

ぜひ、ぜひおすすめしたかったのでご紹介します。

 

ブロードウェイミュージカル「RENT」をご存じでしょうか。

日本のファンもとても多い作品なので言うまでもなく、かもしれません。

 

私がこのミュージカルを知ったのは、

映画館に確か「名探偵コナン」を見に行った時に流れてきた予告編です。

RENTは2006年に映画化されてるんです。

その予告編で流れてきた、「Seasons of Love」に心をわしづかみにされて、

以来20年近く追いかけ続けています。

Seasons of Loveはゴスペル調の曲ですが、

他にもロック調の曲あり、タンゴあり、フォークありと

様々なジャンルが入ってます。

どれかきっと、心に響く曲があるはず。

ミュージカル苦手って人にも、単純に音楽として楽しめると思います。

 

「NO DAY BUT TODAY」がメインテーマとなっていて、

舞台を見に行くたびに、映画を見るたびに

目の前の今日1日を大切に過ごそう、と心から思います。

 

あらすじはインターネットで検索すると出てくるので割愛します。

この話がただのLGBTを含めた若者の群像劇で終わらないのは、

HIV/AIDSが「死の病」として重くのしかかるからです。

 

劇中では「AZTちゃんと飲めよ」とか「CD4が減ってきた」というセリフがあったり、

ある重要な場面でアラームが鳴って、ヒロインが「AZTの時間」と言ったりします。

 

AZTは一般名ジドブシン(商品名レトロビル)、日本での承認は1987年です。

1日2~6回に分けて服用なので、アラームが必要なんですね。

 

個人的には大学卒業以来、抗HIV薬にはあまり関わる機会がなくて

今回改めて抗HIV治療ガイドライン2024年3月版をみました。

https://hiv-guidelines.jp/pdf/hiv_guideline2024_v3.pdf

AZT以外にも作用機序が異なる薬剤がいくつも販売されているほか、

服用回数も1日1回のものが初回治療として推奨されています。

AZTとはずいぶん違う!

ガイドライン内では

「長期療養時代に入った現在のHIV感染症診療」というキーワードもあり、

「RENT」で表現される時代とは隔世の感があります。

2017年の報告(PMID28501495)でも、

一般の方と比較して寿命は大きく変わらない、とされています。

Survival of HIV-positive patients starting antiretroviral therapy between 1996 and 2013: a collaborative analysis of cohort studies

 

もしかしたら「RENT」も、

「昔はこういう病気があった」という目で見られつつあるのかもしれません。

(現代の私たちが「風立ちぬ」を見てるみたいな感じ?)

結核と同様、耐性ウイルスなどが出てきて全く「過去の病気」ではないのですが、

少なくとも「RENT」の時代と現代は違う。

でも、それでも、

「RENT」をきっかけにHIV/AIDSについて知る人が増えればいいなと思います。

私もなじみのなかった抗HIV薬、勉強します!

 

なお「RENT」はほぼ毎年、

来日公演(全編英語・字幕付き)か日本版公演(全編日本語)のどちらかがあります。

2024年は例年と違い日米合作。

山本耕史さんが映像作家のマーク、

クリスタル・ケイパフォーマーのモーリーンを演じてます。

全編英語!

私も見に行きました。(今回の公演は2回見に行った…)

毎年のように見に行ってるのに、毎年見に行きたくなってしまう。

私は最初にRENTに触れたのが映画版だったので、

ブロードウェイキャストの来日公演版が大好きなのですが、

今回の山本耕史さんは全く違和感ないどころか、マークそのものでした。

40歳を超えてるはずなのに、20代の若者を演じて違和感ないって何者なのか。

お肌ぷりぷり、動きは軽々、マークにしか見えなかったです。

そしてあのムキムキボディが海外勢に混ざると普通に見えてしまうという…

クリスタル・ケイに至っては今まで見たモーリーンの中では

初代のイディナ・メンゼルに次いで好きです。

初めてのRENTとしても今回の日米合作はいいと思う!

 

東京公演は9/8まで渋谷の東急シアターオーブ

大阪公演は9/11~15まで梅田のSkyシアターMBSです。

まだチケット取れますよ!

RENT JAPAN TOUR 2024 |

 

映画版もブロードウェイのオリジナルキャストがほぼそのまま演じていて

とてもおすすめなのですが、残念ながら廃盤なのか

Amazonでは在庫なし、入荷予定なし…だったのですが

今(9/4)に見たらコレクターズエディションは復活してる!

山本耕史効果?!

 

薬剤師と校正者の仕事は似ている「文にあたる」

本のそでから

<本を読む仕事>という天職に出会って10年と少し。無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も校正ゲラをくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。

目次

  1. 赤鉛筆ではなく鉛筆で
  2. 常に失敗している仕事
  3. 探し続ける日々

こんな人におすすめ

文章やことば、本づくりに興味のある方

「何も起こらない」が100点であることを周囲に理解してもらえないという悩みがある方

感想

校正という仕事は、薬剤師の業務に近い部分があるのではないかと常々思っています。

 

この本の中で、校正の仕事について次のような表現があります。

校正は減点方式の仕事だといわれます。

新聞の校閲記者は「サッカーに例えるとゴールキーパー」と表現しています。

「『0点に抑える』ことが至上命令」で、「99回横っ跳びでスーパーセーブをしようとも、たった1本シュートを入れられたら、キーパーにとっては『負け』」なのだと。

薬剤師の仕事も、業種によって異なるとは思いますが

「『事故』が起こらないこと」が100点、

という場面は往々にしてあるのではないでしょうか。

何事も起こらないように、水面下ではけっこうバタバタしているのですが、

表面上は何事も起こらないので、

あまり詳しくない方々からは「いなくても大丈夫じゃない?」とか言われてしまう。

私のかつて所属していた企業では

半期ごとに業績考課でA~Eの5段階で評価がされましたが、

「『事故』が起こらない」は真ん中の「C」で設定されるので、

100点と思える仕事をしても業績「C」にしかならない。

それ以上の「A」とか一体どういう仕事をすればいいんだよ!と思いました。

…グチになってしまったので本の内容に戻ります。

 

この本は本づくりにおける縁の下の力持ちである校正者さんが書いた本です。

校正をするうえでの悩みや心がけていることが赤裸々に、かつ淡々と書かれています。

 

日本語の表現に絶対の正解があるわけではなく、

正解とされている表現も日々変わっていくなかで、

悩みつつ校正をされている様子が伝わってきます。

指示ではなく、注意喚起。

私の日々の業務にも通じる内容です。

校正に思い入れの無い方もすんなりと読めると思います。

 

他の方が書かれた文章を引用して、そこから話題を広げていくという章が多くて、

校正に関してこんな本も出てるのか!

こんな作家さんが校正について文章の中で発現してたのか!

という校正に関するブックリストとしても使えます。

読みたい本がどんどん増えて困ります。

よければこちらもどうぞ

校正・校閲関係の本3連発!

「斉」と「斎」は別の字 「校閲記者の目」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

正しいとか正しくないとか「校閲記者も迷う日本語表現」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

もう4月ですが…今年こそ謙虚に仕事しよう!「校閲至極」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

どこから読んでもいい!「精神科Tomyが教える1秒で不安が吹き飛ぶ言葉」

本のそでから

格好いい人は今を大切に生きる人

かわいい人は自分に素直に生きる人

今を大切に、自分に素直に生きれば格好かわいい人

これは誰でも年齢問わず目指せるわ

 

目次

  1. 他人ってガッカリさせていいのよ
  2. 人間関係って実は改善しなくてもいいの
  3. 本当に悩むべきことは実はそんなにないのよ
  4. 強くなる方法はね、こだわりを減らすことよ

こんな人におすすめ

毎日単調で楽しくないなと思っている人

職場、特に人間関係に不満がある人

感想

Twitterで「不安が吹き飛ぶ言葉」をつぶやいていらっしゃる精神科医の方の本です。

1ページに1フレーズ、「不安が吹き飛ぶ言葉」が載っています。

この構成は

「筋トレが最高のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法」を思い出しますね。

…って書いてて一体どんな本を引き合いに出すんだよ…と自分でも思いました。

もっとかわいらしい本だと、「リラックマ生活」のシリーズも同じ構成です。

私は「リラックマ生活3」の「トリダヨリ」が好きです。

キイロイトリが「タチアガレイ!」とか叱咤激励してきます。

社会人なりたての頃にこっそり机に入れてました。

 

それはさておき、本書では1冊で221ものフレーズが紹介されてます。

読むときの様々なコンディションで、すとんと落ちるやつ、ふーんと読み流すやつ、

いろいろあるかと思います。

 

薬剤師に限らずだと思いますが、

近距離で共同作業をすると軋轢がどうしても生じますよね。

それ個人攻撃になってるから!と言いたくなる場面も多々あります。

仕事は仕事で一線を引ければいいのですけどね。

そうもいかないケースも多い。

 

目立ったトラブルに遭遇していなくても、

なんか最近楽しくないな…とか、

職場と家の往復とかしてないな…とか、

子育て終わったら私何すればいいんだろ…とか、

悩みはつきません。

 

そんな時にこの一冊。

適当に開いたところから読み始められるので

疲れて長い文章を読む気がしないときでも大丈夫です。

 

私が最初に開いたページは次のフレーズが書いてありました。

ぶっちゃけ夜眠れてご飯おいしかったら何とかなるわ

確かに!

大好きな、まぐろの刺身がおいしく食べられているうちは大丈夫。

そう言い聞かせて毎日過ごせばよいですね。

よければこちらもどうぞ

精神科医つながりで。

広げて深めていこう!「読んだら忘れない読書術」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

 

・本文中でどさくさ紛れに紹介した本。

 

 

 

 

2024年8月発売の薬剤師関係の雑誌

さて、2024年8月発売の雑誌をみていきましょう!

月刊薬事

8月号は「ルーチン検査を薬物治療にどう活かす? 気になる異常値&異常所見」 

薬局

8月号の特集は「もっと抗菌薬が好きになる 微生物学検査の活かし方」

南山堂 / 月刊誌「薬局」

調剤と情報

8月号の特集は「タバコの新常識」

調剤と情報|株式会社 じほう

治療

8月号の特集は「疾患治療で薬剤性便秘を作るな!」

南山堂 / 月刊誌「治療」

見どころ

8月で気になるのは有害事象関連で「月刊薬事」と「治療」です。

「月刊薬事」は検査値や異常所見からどうアプローチするか、

「治療」は様々な疾患の立場から薬剤性便秘に対して記事が組まれています。

 

とはいえ「薬局」の微生物学検査からみる抗菌薬の選択の考え方も抑えておきたい。

また「調剤と情報」は珍しくたばこの特集。

私のたばこの認識は紙巻たばこで止まっています。

電子たばこになってからわけわからん。水たばこ?何それ。

 

って結局全部気になってるじゃん!

 

暑すぎるから涼しい部屋で雑誌でも読みましょう!

 

「すごい」としか言えなかった!「化学の授業をはじめます。」

あらすじ

舞台は1960年代アメリカ。
才能ある化学の研究者エリザベスは、いまだ保守的な男社会の科学界で奮闘するが、無能な上司・同僚からのいやがらせ、セクハラの果てに、研究所から放り出されてしまう。

無職・未婚のシングルマザーになってしまった彼女がひょんなことからゲットした仕事、それはテレビの料理番組「午後六時に夕食を」で料理を指南する出演者だった。

「セクシーに、男性の気を引く料理を」というテレビ局の要望を無視して、科学的に料理を説くエリザベス。しかし意外にも、それが視聴者の心をつかんでいく……。

文芸春秋HPより

『化学の授業をはじめます。』ボニー・ガルマス 鈴木美朋 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS

対象はこんな人(本の帯から)

全女性(と全犬好き)に読んでほしい。

感想

Xで「すごい本を読んでしまった」*1という感想を見て気になっていたのが2024年1月。

すぐに入手はしたものの、なかなかに分厚い本なので読み始めるのに勇気が必要で、

読み始めるのに半年かかってしまいました。

でも読み始めたら1日であっという間に読んでしまった。

ぐいぐいと引き込まれる本です。

Xで見た通り、

「すごい本を読んでしまった」という感想しか読んだ当日は出てこなかったです。

 

主人公は女性化学者のエリザベス・ゾット。

あらすじは上記の通りですが、なんといっても魅力的なのがこのエリザベス。

絶対にぶれない。

前半はかなりつらい展開が続いて、読むのが辛いくらいだけど、

それでも絶対にぶれない。

爆弾を仕掛けられてもぶれない。

そのぶれない、凛とした姿が周囲を変えていく。

後半は怒涛の快進撃で、もう水戸黄門なみの「スカッと」です。

読後感は最高。

 

この本は出版社のHPによると「全世界で600万部売れた」そうです。

1960年代と50年以上前が舞台なのにそれだけ売れるということは、

日本は言わずもがな、世界中で未だ様々な差別が行われている、

多くの人がエリザベスに肩入れしたくなるようなことがあるのであろう、

と邪推します。

 

薬学部は比較的女性が多い学部だとは思いますが、

研究で身を立てるのは尋常ならざる苦労があるのだろう、

ということは考えるまでもありません。

日本女性科学者の会が公開している「日本の女性科学者たち2018」という冊子では、

現役のたくさんの女性科学者が「仕事と生活のバランス」を語っています。

この冊子、何がすごいかというと

ライフイベント(結婚とか出産とか)と研究場所、

つまりどのタイミングで大きなライフイベントを迎えたのかが

詳細に記載されていること。

ぜひ一度ご覧ください。(刊行物→SJWSロールモデル集2018)

刊行物 – SJWS

 

しがない会社員の私から見ると、どの方ももはやスーパーウーマンです。

ただ、この冊子に載ってるのは研究で身を立てることができている方々です。

男性の研究者とお話ししていると、

奥様が同じ大学、とか同じラボだったという方が多くいることに気づきます。

夫婦どちらも大学教授、という最強カップルもいる一方、

奥様も博士号持ってるけど主婦だよ、という方もいます。

その選択をするまでに、夫婦でどれだけの葛藤があったのでしょうか、

と勝手に思ってしまいます。

 

現代は、先輩方が通ってきた道と比べればだいぶマシにはなっているはずです。

この道を後から通る人たちがもっと通りやすくなるよう、

1匹のアリのように微力ですが「働き続ける」ということで

道を踏み固めていきたいと思っています。

 

「化学の授業をはじめます」の最後の授業でのエリザベスの言葉を引用します。

定期的に読み返したい言葉です。

自分になにができるかできないか、他人に決めさせない。

性別や人種や貧富や宗教など、役に立たない区分で分類されるのを許さない。

みなさん、自分の才能を眠らせたままにしないでください。

自身の将来を設計しましょう。

よければこちらもどうぞ

  • 「料理は化学」というエリザベスの言葉に通じるものがあります。

みなさん、料理は得意ですか?「その下ごしらえ、ホントに必要?」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

 

  • 「読んだら忘れない読書術」に書いてあった以下の言葉をとても強く感じたのは久しぶりでした。

「感想」を書くのは当日でいいけれどしっかりとしたレビューは読み終えた当日には書かない。

当日は「感情言語」しか出てこないのでそこに客観性、冷静な観察というものは存在しない。

広げて深めていこう!「読んだら忘れない読書術」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

 

  • ごく普通のスーパーウーマンではない方が「理系」として働き続けるためにはどうしたらいいんでしょうね。

薬学部は理系なのか?「理系あるある」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

 

  • エリザベスの最後の授業での言葉を実行していくためのTipsを紹介している本です。

残り40年どう生きる?「ワーママはるのライフシフト習慣術」 - 薬剤師がマインドマップ風に読んでみた

*1:詳細は文春HPを参照

https://books.bunshun.jp/articles/-/8660