「斉」と「斎」は別の字 「校閲記者の目」

 

 

新年あけましておめでとうございます。

今年はより一層多読していきたいと思います。

1週間に1冊ずつくらいのペースでアウトプットできればいいなあ。

 

私は業務上、他の方が書いた文章の誤字脱字や構成チェックをする機会が多くあります。

誤字脱字等、直しているはずなのに後から見逃しに気づいて凹むのがしばしばあります。

そんななか、Twitter毎日新聞校閲グループさんが発信されてるのを興味深く見ていました。

そんな毎日新聞校閲グループさんの書籍です。

 

校閲」とは何か?に関しては著者紹介の項がわかりやすかったです。

原則として広告などを除く全紙面について記事のチェックをしており、いわば新聞の「品質管理部門」。主に原稿との照合や字句の誤りを正す「校」の部分と、原稿の事実関係や内容に踏み込んで精査する「閲」の部分とがある(以下略)

 

どうしたら誤字脱字や文章の誤りを見つけられるようになるの?という疑問がまずあったのですが、第一章で答えがありました。

  • 一文字一文字見る:文字の横に線を引いたり文字を丸で囲んだりしながら
  • 複数の箇所を見比べる:矛盾がないか複数の箇所を見比べたりする
  • 数字や固有名詞の誤りは致命的

「読む」のではなくて「見る」んですね。

誤字脱字を見逃した時の悔やむ言葉が「しまった、読んじゃった」だって。

私とは文章の確認方法の根幹がまず異なっていたことがわかりました。

 

そのあとに私をどん底に叩き落とした文章が、これ。

たとえ、99ヵ所直すことができても、一生懸命調べて大きな誤りを直したとしても、たった1ヵ所見逃して、たった1ヵ所誤りかおかしな表現が紙面化され、それが読者の目に触れることになれば…それは99点ではなく、0点です。(中略)誤りが一つでもあれば、それだけで欠陥と映るからです。

 

私は新聞を作ってるわけではないから100点を取る必要はないのかもしれない。

誤字が1ヵ所あったところで、肝心の伝えたい内容が伝わればそれでいいのかもしれない。

でも、誤字が1ヵ所あることが、もしかしたら少しだけでも読者の情報伝達や情報理解の妨げになってしまっているかもしれない。

だったら100点の文章を目指したい。

(そもそも仕事ならば会社の名前を背負ってる文章だから100点であるべきなのですが…)

気を引き締めて仕事しろ!と新年からこの本が気合を入れてくれたような気がします。

 

そしてこの本で何が一番びっくりしたかって、

「斎藤」を省略した字が「斉藤」じゃないということ。

「斉」の旧字体は「齊」で、音読みは「セイ」。「一斉」「斉唱」などと使う。

「斎」の旧字体は「齋」で、音読みは「サイ」。「書斎」など。

 

たぶん何人か年賀状間違えて送っちゃったな…

漢字って難しい。