私の母はよく次のようなことを言っていました。
「薬学部に行くような、化学実験が上手な人は料理も得意だと思うんだよね」
読者のみなさんはどうでしょうか。
料理は得意でしょうか。
私?
実験があまり得意ではなかったため、料理は得意とは言えません。
(何個ガラス類を割ったか…)
そして料理って結構適当な側面があると思います。
ひとつまみとか、味をみて調整とか。
お菓子作りだったら分量も加熱時間もきっちりレシピで決まっていることが多いので、
実験に近いかもしれません。
マンガ「きのう何食べた?」にも、
料理はイマイチだけどお菓子作りは得意な千波ちゃんって女性が出てきましたね。
さてこちらの本、料理のレシピによく出てくる「下ごしらえ」が
本当に理にかなっているのか、という観点で書かれています。
大根の下ゆでは意味があるのか、
枝豆の両端を切って塩でもんで塩水でゆでることに意味はあるのか、
レバーを牛乳につけてにおい取りをするのはなぜなのか。
それらの疑問に対して会話形式で謎解きがされていきます。
料理が化学なのであれば、手順も化学で説明ができるはず。
それを化学用語はあまり使わずに説明してくれる本です。
この本を読んでから、枝豆は真水でしっかりゆでて、おいしい塩を振って食卓に出してます。
枝豆がより気軽に食べられるようになりました。
まもなく旬を迎える枝豆、さっそく買いに行ってきます!