中高生をメインの対象とした本です。
きっと薬剤師は載ってますね、さてどんな風に書かれてるかな?ドキドキ!
興味のある分野から探してみよう!ということで、
次の章に分かれています。
- 衣食住を彩るものが好き!
- 旅行や外国が好き!
- アートや表現が好き!
- 自然・科学・コンピュータが好き!
- 人を育てる&ケアするのが好き!
- 地元や人の役に立つのが好き!
- 女性に優しい企業で働きたい!
さて、薬剤師はどの章に記載されているでしょうか。
4章でした。「自然・科学・コンピュータが好き!」の章。
この章には「ヘルス&フィットネス」として薬剤師のほか、医療事務員、歯科医師、
歯科衛生士・歯科助手、マッサージ師、保健師などが掲載されてます。
5章か6章だと思ったんだけどな。
5章は先生とか福祉関係の職種、
6章は「医療」として医師・看護師・理学療法士などが掲載されています。
分類に釈然としない思いはありますが、
「薬剤師」がどんな風に書かれてるのか見てみましょう。
「こんな人にピッタリ」という項では次のように書かれてます。
教科のなかでは数学や理科が好きで、薬品を使った実験が得意な人に向いています。新薬が日々開発されるため、記憶力の良さや勉強に対する積極的な姿勢も問われます。
ちなみに「医師」の同じ項目は次のような記載。
医者の最初の仕事は、患者さんから容態や病状を聞き出すこと。老若男女問わず「いつから・どの部位に・どんな違和感ああるのか」を聞き出すコミュニケーション能力が必要です。
この2つの記載を見比べて、どのように感じられたでしょうか。
私は、著者は薬剤師は対物業務がメインである、と考えているんだろう
という印象を持ちました。
分類の仕方から考えてもそういうことなんでしょう。
2018年の書籍なので現時点で発行から5年以上経過していますが、
おそらく世間での認識は変わっていないものと思います。
イメージよりも人間くさい仕事だと思うのですけどね。
医療現場で働いてない私が言うのも何ですが。
病院・薬局以外にも「意外な場所で活躍する薬剤師」として、
製薬会社、化粧品会社、食品会社、保健所などの記載がされてます。
薬学というバックグラウンドがあると、いろんな場所で活躍できるというのは
中高生の皆さんにはもっと広く知られてほしいな。
いろんなフィールドで働く薬学部出身者を見たかったら、
日本薬学会ホームページの「薬学と私」ってコラムがおすすめです。
https://www.pharm.or.jp/pharmacy_and_i/
「女子のための」がメインテーマなので、
冒頭に
「女性のよくある人生3パターン(正社員・パート・専業主婦)」とか、
「再就職しやすい職業をおすすめする理由」とか、
「自宅で働く」という道もある、というような記載があります。
なんで、女性ってだけで自分の人生の手綱を自分で握れないんですかね。
状況に合わせて仕事を辞めるも続けるも自分の判断、
すなわち手綱は自分で握ってるではないかと言われればその通り。
でも自分の意思に反して仕事を続けられないかもしれない、
ということを前提に職業を選ぶというのも悲しいと思います。
娘が就職する頃には状況が変わっていてほしい。
そんなに簡単に現実は変わらないので、
現実的な落としどころという観点からいろんな職業をざっくり見たい人にはおすすめです。
ただ現実的な観点ならば薬学部も医学部も6年制だよ、というのは書いてほしかった。
お金もかかるし卒業するころにはストレートでも24歳です。
※薬剤師のページには以下の記載があるんですが、家計は大助かり…?ほんと?
薬に関する知識があれば、同じ効果を持つ安価な薬を選ぶこともでき、家計は大助かり。親の介護にも役立ちます。