以前「禁断の毒草事典」を紹介しました。
https://pharmacistreading.hatenablog.jp/entry/2023/11/27/180027
本屋で本当は今回紹介する「禁断の植物園」を探していたのに、たまたま隣に置いてあった「禁断の毒草事典」を先に手に取ってしまったんです(ピカピカ光ってたから)。
「禁断の毒草事典」は実用性はあまりない、でも持ってるだけでなんだか優越感に浸れるような本でした。
それに対してこちらの「禁断の植物園」はおどろおどろしいタイトルとは裏腹に、中身は実直。
薬学部1年生の時に薬草園実習ってどこの大学でもきっとやりますよね?
この本は実習生が植物園を案内されながら担当の先生にその植物が作り出すアルカロイドとか、薬効とかを説明されてる、その話し言葉をそのまま本にしたような内容です。
愛犬家殺人事件とか、実際にその植物が関連した事件を盛り込んであるのがいかにもそれっぽい。
写真でなく、必要最低限の植物画しか入れてないのはあえての選択なんでしょうね。
学生時代に薬用植物学とか生薬学とか大好きだった人にはおすすめ。
日本薬学会のファルマシアに書評が載ってましたのでリンク貼っておきます。