本のそでから
相手は変えられない。
でも、自分の考え方は変えられる。
目次
SNSのモヤモヤ
人間関係のモヤモヤ
職場のモヤモヤ
自分のモヤモヤ
こんな人におすすめ
他人に言われたことをいつまでも引きずってしまったあげく、
何年もたってからお風呂に入ってる時とかにまで思いだして
アアアアー!ってなる人
感想
他人に言われた嫌な言葉をなかなか忘れられないほうです。
1週間は頭の中をぐるぐる回り、
家族に愚痴って嫌がられ、
しばらくたってからもシャンプーしてる時とかにもふっと思いだして
またそこから1週間頭の中でぐるぐる回る。
蛇のように執念深く、言われたことを覚えています。
クレーム処理が多い部署にいたときは、
勤務時間外にもその日言われた言葉が頭の中を回って
気が休まるときがありませんでした。
今はその部署を離れたので、
直接暴言をぶつけられるようなことはほとんどありません。
でもふとした拍子に過去にぶつけられた暴言を思い出してしまって落ち込みます。
そんな状況を打開する手がかりになるかな、と思って読みました。
見開きで、右側に4コママンガ、左側に解説が記載されています。
表紙にもある通りネコちゃんのマンガがかわいい。
表紙になっているのは「理不尽な目にあって、忘れられない」という項目で
掲載されているマンガです。
理不尽なことで怒られる、というのはどんな職場でもあると思います。
かなり前ですが、調剤薬局で隣のカウンターの方が大きな声をあげていました。
聞こえてしまうその内容は、
「私は後発品は嫌だって言ってるのになんで後発品を出すの!!」
調剤されていた薬はバイアスピリン錠でした。
先発品っぽい印象なのに診療報酬上は後発品ですね。
きっと薬情に後発品と表示されていたんでしょう。
なんで後発品?こちらが聞きたいです。
薬剤師さんは落ち着いて対応されていましたが、
私のほうが先に薬局を出てしまったのでその後どう決着したのかは分からず。
対・患者さん、場合によっては対・医療スタッフに理不尽な怒りをぶつけられる、
というシーンは調剤薬局でもしばしばあるのではないでしょうか。
この本の表紙に掲載のマンガでは、
理不尽な目にあって、気にしている主人公に対して
「たぶんそいつ今ごろ…パフェとか食ってるよ」という言葉が贈られます。
その言葉を聞いて、主人公は
「恋するように嫌なやつのことを考えるのやめよう…」とハッとします。
自分がどんなに真剣に悩んでも、相手は何を言ったかすらきっと覚えていない。
この「理不尽なことを言ってくるやつ」と「パフェ」とのギャップがいいですよね。
これが「焼肉」とか「パスタ」だったらしっくりこない。
カスタマーハラスメントという言葉もたびたび話題に上がる昨今、
「スルーするスキル」を身に着けることが自分を守る手段になる気がします。
10~20年前は「顧客の立場に立って」とか「傾聴」とかいう言葉が
もてはやされましたが、それをやっていたらこの時代、自分を守れない。
自分の成長につながる「指摘」は謙虚に受け止めつつ、悪意や理不尽はスルーする。
その考え方のヒントをくれる本です。
実際に、シャンプーしてる時に過去の暴言がよみがえったときに、
声に出して「○○さんは今ごろパフェ食べてる」と言ってみたら
少しモヤモヤの度合いが減りました。
思いだすことは止められそうにないけれど、
思いだしてしまった時にそれに引きずられることを減らせればいいなと思います。
表紙の「理不尽な目にあって、忘れられない」のほかに
「どうしても許せない人がいる」
「人からダメだしばかりされる」
あたりがおすすめです。
ところで精神科医名越康文監修、って表紙に書いてあるんだけど、
名越先生は本文中には一切登場せず、最後の解説4ページだけです。
名越先生の解説を期待してると拍子抜けするので注意。
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